王者のパンチ「すごい」

2013年(平成25年)11月6日(水曜日)

元チャンピオン・坂本さん
高岡・国吉小で講演・実技

ボクシングの元東洋太平洋ラト級王者、坂本博之さん(東京)が5日、高岡市佐加野の国吉小学校(正平務校長)で講演し、同校3年以上の児童と国吉中学校の全生徒、合わせて約230人に、夢の見つけ方とかなえ方を語った。ボクシングの体験もあり、子どもたちが王者の迫力をじかに感じた。

坂本さんは1991年にプロデビューし、2007年の現役引退まで世界王座に4度挑戦した。幼少期を児童養護施設で過ごした経験から00年に「こころの青空基金」を設立し、自身と似た境遇にいる子どもたちを支援している。

坂本さんは「ボクシングを通じて人の愛情や優しさを知った」と自身の生い立ちを振り返った。「夢は人が集まるところにある。やりたいことが見つかったら今すぐ行動して。行動することで夢は近づく」と語り「今を熱く生きろよ」と呼び掛けた。児童生徒の代表者がボクシングを体験。坂本さんのミットに思いを込めてこぶしを繰り出し、「すっきりした」と笑顔を見せた。国吉中の生徒会長、浅川県大君(1年)が「すごく速いパンチで迫力があり、びっくりした」とお礼を述べた。坂本さんは高岡愛育園も訪れた。