虐待防止 願いつなぐ たすき掛け、横浜までリレー

神奈川新聞 2010年(平成22年)11月1日(月)

児童福祉司、教員ら150人
虐待防止 願いつなぐ
たすき掛け、横浜までリレー

相次ぐ児童虐待を防ごうと、東京、神奈川の児童福社司や小中学校の先生ら約150人が31日、虐待防止のシンボルにしているオレンジリボンをたすきにしてリレーしながら、子どもの安全を呼び掛けた。

小雨の中、参加者は二手に分かれ、東京の渋谷駅前と小田原市の児童養護施設を出発。それぞれ7区間約50キロをたすきでつないだり、1人で走り抜いたりして、横浜市中区の山下公園にゴールした。

小田原から山下公園まで走った箱根町の児童養護施設職員山下直希さん(32)は「責任を感じながら走った。全国にたすきをつなげていきたい」と話した。

オレンジリボンは2004年9月、栃木県小山市で起きた虐待死事件を契機に市民団体が始めた防止運動のシンボル。今回使ったオレンジたすきの一部は11月14日に岐阜市である虐待防止リレーに引き継がれる。21日には山口県でも開催予定。

児童虐待防止を呼び掛けるオレンジ色のたすきをして、ゴールするランナーたち
=横浜市中区の山下公園